読者のみなさん、こんにちは!
今年の最低気温を各地で記録しましたね( ゚Д゚)
その影響か、まだまだ風邪が治りません。ぷれですヽ(´ー`)ノ
それでは、本日もFXのチャートを読み取る時に使える
テクニカル指標「RCI」について解説していきますね( ・∀・)b
Contents ~目次~
RCIとはどんなテクニカル指標??
RCIを略さずに言うと
「Rank Correlation Index」というもので直訳すると
「順位相関指数」となります。
一般的に統計学では「スピアマンの順位相関係数」と言われるものです。
他のテクニカル指標RSIとは名前が似ていても
全くの別物ですので、ごっちゃにならないよう気をつけてくださいね!
FXにおけるRCIは、
ある期間内における為替レートの終値に順位をつけて
その期間とレートの相関関係を見るといったものです。
この相関関係を見ることで相場のトレンド(勢い)などを捉えることができ、
結果的に「上がり始め」「下がり始め」の時期とタイミングを捉えることができます。
RCIのグラフの仕組み m9(`・ω・´)
言葉で説明されてもわかるか!!計算式を出せ!計算式を!!p(`Д´)ノ
という理系の方用にRCIのグラフの計算式を説明します。
どんな指標でも計算式を公式のように
覚えることはあまり意味がありませんので
なんとなく、「あー、こんな方法で求めてるんだねー」と
いう程度に理解してもらえたらと思います( ^∀^)
▼RCIの求め方
RCI={1-6d/n(n×n-1)}×100
d=期間内の日付の順位と価格の順位の差を2乗した数値の合計値
n=期間
日付の順位というのは最新の日付を1位として
前日を2位、その前日を3位というように新しい日付から
順に順位を決めていくものになります。
価格の順位というのは単純に終値が高いものから順に
1位、2位、・・・と順位をつけたものになります。
イメージだけじゃ難しいと思いますので
以下の例を見ていきましょう!
日付 | 終値 | 日付順位 | 価格順位 | 日付と価格の差の2乗 | d |
1月1日 | ¥100 | 5位 | 5位 | 0=(5-5)×(5-5) | |
1月2日 | ¥101 | 4位 | 4位 | 0=(4-4)×(4-4) | |
1月3日 | ¥102 | 3位 | 3位 | 0=(3-3)×(3-3) | |
1月4日 | ¥103 | 2位 | 2位 | 0=(2-2)×(2-2) | |
1月5日 | ¥104 | 1位 | 1位 | 0=(1-1)×(1-1) | 0 |
上の例では1/1から1/5にかけて
順調にレートが上がっていった場合ですね。
日付の順位と価格の順位というのが全く同じになりますので
先ほどの計算式に当てはめてみるとRCI=100となりますね。
RCI={1-6×0/5(5×5-1)}×100=100
d=期間内の日付の順位と価格の順位の差を2乗した数値の合計値=0
n=期間=5
それでは次のパターン例を見てみましょう。
先ほどの価格をランダムに入れ替えてみました。
日付 | 終値 | 日付順位 | 価格順位 | 日付と価格の差の2乗 | d |
1月1日 | ¥104 | 5位 | 1位 | 16=(5-1)×(5-1) | |
1月2日 | ¥101 | 4位 | 4位 | 0=(4-4)×(4-4) | |
1月3日 | ¥103 | 3位 | 2位 | 1=(3-2)×(3-2) | |
1月4日 | ¥102 | 2位 | 3位 | 1=(2-3)×(2-3) | |
1月5日 | ¥100 | 1位 | 5位 | 16=(1-5)×(1-5) | 34 |
再度RCIの数値を出してみましょう。
d=34、n=5なので
RCI={1-6×34/5(5×5-1)}×100=-70
ということでこの場合のRCI=-70ということになりました。
RCIにはマイナスの値もあるんですね~
実はRCIは-100から100の値の範囲を動きます。
みなさんも先ほどの表の価格順位をランダムに
入れていただくと必ずそのような範囲になります。
RCI=100になるときは、先ほど例で見ていただきましたが
日付の順位と価格の順位が完全に一致している時、
つまり、順調にレートが上昇している時でした。
RCI=-100になるときは、これとは逆に
日付の順位と価格の順位が真反対の時で、
順調にレートが下降している時なんです。
初心者さんが覚えるべきRCIの使い方 m9(`・ω・´)
RCIの値が100に近づくほど上昇の勢いが強く、
-100に近づくほど下降の勢いが強いことがわかりました。
しかし、いつもいうようにFXの世界では
上昇君と下降君のライバル関係に終止符は打たれることはなく
どちらかが完全に優勢ということはまずないのです。
永遠のライバルと言ったところですね!∑(゜∀゜)
今回のRCIもこういった
上昇君と下降君の特性を活かした逆張りを狙うのが
初心者さんにオススメする一般的な使い方となります。
ではどういったときに逆張りを仕掛けるのか
一般的によく見られるポイントを以下で抑えておきましょう。
<買いポイント>
・RCIが-95以下のポイントから反発したとき
⇒下降トレンドが終わり、上昇に切り替わるポイントでよく見られます
・RCIが-80以下から-80以上に上抜けしたとき
⇒こちらもトレンドが下降から上昇に方向転換するときによく見られます
・RCIがマイナスの値にあり、上向きになったとき
⇒これ以上レートが下降しないポイントでよく見られます
<売りポイント>
・RCIが95以上のポイントから反発したとき
⇒上昇トレンドが終わり、下降に切り替わるポイントでよく見られます
・RCIが80以上から80以下に下抜けしたとき
⇒こちらもトレンドが上昇から下降に方向転換するときによく見られます
・RCIがプラスの値にあり、下向きになったとき
⇒これ以上レートが上昇しないポイントでよく見られます
これらを踏まえて、
実際のチャートを見ていきましょう(* ̄0 ̄)/
(画像はクリックで拡大して見れます)
先ほど説明しました、買いポイントを赤丸で表示、
売りポイントを青丸で表示してみました。
RCIでの売買ポイントはローソク足での
高値、安値にピッタリと一致しているケースが多く見れます。
初心者の方はまず、先ほど説明しました
RCIの売買ポイントを確実に覚えるといいでしょう(・∀・)b
RCIを使った手法(応用編)
RCIを使う時、やはりどれだけの期間を対象にしたらいいのか
迷うところかと思います。
ここでは、一般的にRCIと相性がいいといわれる期間を
記載していきますので、是非とも設定に活かしてください!
短期:5、9、13
中長期:18、22、45、75
これはFXだけではなく、株などでも用いられる数値です。
チャートを解析する際に、参考にする期間というのは
投資の世界では似たり寄ったりになってくるんですね( ゚Д゚)
基本的に短期に属する9RCIが100に近づけば天井圏、
-100に近づけば底値圏というように判断します。
明確なトレンド相場の時には、100や-100付近で
横ばいのラインを描きますが、この場合は
横ばいが解除されるまで待ちの状態と判断します。
次に複数のRCIのラインを使った手法を見ていきます。
9RCI、13RCI、18RCIをチャートに表示させます。
9RCIと13RCIの相性は比較的よく、
9RCIが13RCIを下から上へと突き抜けた場合は買いポイント、
9RCIが13RCIを上から下へと突き抜けた場合は売りポイント、
というように判断します。
そして、18RCIは何に用いるかというと
方向性により上昇転換なのか、下降転換なのかを読み取る時に用います。
(18RCIが上向きになると上昇転換と判断する。)
このような形で、複数のRCIを使用して
チャートの動向を判断してあげる手法も数多く存在します。
もちろん、手法として正解のものはありませんが
何が起こるかわからないFXの世界で
いかに勝率をあげるかということを考えると
複数の指標をうまく利用するということに尽きると思います。
これからFX入門しようとする初心者さんは
まず指標の基本的な使い方をマスターしていくよう
心がけてくださいね!
使っていくうちにすんなり身についていると思いますので
デモ口座で練習してみるものありですね!